エンディングノートと遺言書の大きな違いは、法的な効力にあります。
遺言書の目的は主にご自身に万が一のことがあった場合、誰に、どの財産を、どのように継がせるのかをあらかじめ指定するもので、法的な根拠があり、作成者の死後に効力を発揮します。
一方、エンディングノートにも相続財産に関することを記入することはできますが、法的には効力がありません。
● エンディングノートとは
主に人生の終末期に自身に生じる万が一のことを考え、事前に家族や友人へのメッセージ、医療・介護や葬儀の希望等を書き留めておくノートです。記載する内容は形式に囚われることなく自由ですが、法的な効力はありません。
● 遺言書とエンディングノートの使い分け
例えば、法的な効力のある「遺言書」には、ご自身の財産に関することを記入し、一方で何でも自由に書ける「エンディングノート」には、家族へのメッセージ、依頼事や希望等を書くなど、二つを使い分ける方も多いようです。